プリセス物語16(続き)王の王妃幽閉は、まだ続く!
その後も、変わりなくフィリップ2世は
インゲボルグとの離婚をローマ法皇に願い出て、彼女をずっと幽閉し続けます。
それも、かなりひどい待遇で。身の回りの世話をする人もなく、食事も粗末なものでした。
そして、その間に、フィリップ2世は、なんと、アニエスと結婚。おまけに、2人の間には、1男1女が生まれます! 「夜は無理!」という訳ではなかったのですね…。
しかし、ここですごいのは、インゲボルグの 我慢強さです。ここまでされたら、普通なら、もう故郷のデンマークに帰りますよね…
しかし!インゲボルグは帰りません!
更にローマ法皇に助けを求めます。
ローマ法皇も、離婚が成立していないのだから、アニエスとの結婚は重婚罪だとし、その罰として、フランスでの聖務停止を通告。
キリスト教行事を一切行わない、というキリスト教国家にとっては、厳しい罰です。
この当時、フィリップ2世は、イングランドのジョン王と激しく領土争いの真っ最中でした。
このように、教皇から支援を得れないのでは、戦いに専念できません。フィリップ2世は、「教皇がいないイスラム教徒が羨ましい」と悪態をつきながらも、一旦、アニエスと分かれることを決意。ジョン王を破った暁には、アニエスを迎えに行く、という約束がアニエスには伝わらず、アニエスは失意の中、弱って死んでしまいます。
悲しみと怒りに狂ったフィリップ2世は、
アニエスの死はインゲボルグの陰謀だとし、更に厳しく彼女を幽閉します…
全く理不尽そのものです…
結局、この話、フランスがイングランドに勝つためには、インゲボルグの実家であるデンマークの艦隊の力が必要となり、そんな理由で、インゲボルグは、再度、王妃として迎え入れられる、という結末。
全く解せないのは、
どうして、フィリップ2世は、インゲボルグと、夜の営みができなかったのか?
どうして、インゲボルグは、こんなにも
フランス王妃の立場にこだわったのか?
実家のため? それとも、フィリップ2世が、
すごく美男子だったとか??
そう考えた理由が、1968年の映画「冬のライオン」の中で、フィリップ2世の役を、後にジェームス・ボンドを演じる、甘いマスクの
ティモシー・ダルトンが演じていたので…
フィリップ2世は、美男子だったのかな?と…
みなさんは、この2人の謎、
どう思いますか??
by cuicuifrancais
| 2019-05-31 09:06
| プリンセス物語
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