人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フランスの歴史31 ヴァロワ家の誕生

前回は、妻たちの不倫騒動で大変な王家の話をしました。

妻が不貞を働いた場合、どうなるのでしょうか?
もちろん、そのまま王妃の地位にとどまることはできません

主犯だった、ルイ10世の妻マルグリット・ド・ブルゴーニュ
弟シャルル4世
の妻ブランシュは即、ガイヤ-ル城に幽閉。
一生出してもらえませんでした。
可愛そうですが、当然といえば、当然。

しかし、フィリップ5世の妻、ジャンヌ2世だけは
夫に潔白を訴え、無罪が確定。
この夫婦は3組み夫婦の中で、比較的、信頼関係が
あったのかもしれませんね…
夫婦間の信頼関係って、昔も今も変わらないんですね…

さて、ルイ10世は男児に結局恵まれず、死去
次男のフィリップ5世が王に即位
しかし、せっかく仲直りししたジャンヌ2世との間にできた
男児はみんな夭折。結局、男児のないまま死去

三男もシャルル4世が王に即位
1人目の妻ブランシュとの間には、1男1女。しかし、2人とも夭折
2人目の妻との間にも1男。しかし、出産後母子ともに死亡
3人目の妻には、女3人…
男児には結局恵まれず…これでは、王家が滅亡してしまう…

ここにつけこんできたのが…あの同性愛のダメ義理弟
イギリスに嫁いだイザベルの夫エドワード2世です

「イザベルから聞いたぞ…フランス王家はもうダメだな。
俺の妻はおまえの妹だぞ。この俺にも、フランス地を継承する
権利があるはずだ。なんといっても、義理の弟なんだからな」

と急に、アキテーヌの土地(今のボルドーあたり)の継承権を
主張してきたのです!!

「なんと、こざかしい!!」さずがのシャルル4世もだまっていません
叔父のヴァロワ伯シャルルを頼り、エドワード2世を攻撃。
エドワード2世の主張を退けます

やっとうるさいエドワード2世を退治したものの。
そんなエドワード2世も妹イザベルの夫
夫に苦しめられてきたイザベルを思うと心が痛みます

最後にシャルル4世は、イザベルエドワード2世の間の息子
エドワード3世と和睦。母イザベルの地位と名誉を守り
死んでいったのです。

しかし、長年987年ユーグ・カペーがカロリング家に勝利し、
今まで築き上げたカペー家(朝)は、ここで、血筋が途絶え、
お家断絶…こういうこともあるのですね…

次は、誰が王になるのか?
この時、王家の中では、
シャルル4世も最後に頼ったヴォロワ家
エドワード2世攻撃の際に活躍したヴォロワ家が
目立った存在となっていました

次の王は、ヴァロワ伯シャルルの息子
(シャルル4世の従兄)のシャルル6世に決定
ここから、ヴァロワ朝が始まるのです。

ヴァロワ家はどんな家柄なのでしょうか?
ヴァロワ家は、カペー家の分家
十字軍に何度も遠征し、聖人と呼ばれたルイ9世
息子フィリップ3世(冴えない息子でしたね、覚えていますか?)
の4男シャルルの子孫にあたります

今後、ヴァロワ朝に何が待ち受けているのでしょうか?
次回をお楽しみに!!
by cuicuifrancais | 2011-02-25 14:16 | フランスの歴史


CuiCuiは料理、歴史と共に、楽しくフランス語が学べる教室です★


by cuicui

最新の記事

プリセス物語16(続き)王の..
at 2019-05-31 09:06
プリンセス物語16 王..
at 2019-05-22 19:09
条件法を使いこなそう2
at 2019-05-13 14:08
条件法を使いこなそう1
at 2019-05-10 17:00
関係代名詞 lequel ..
at 2017-02-03 13:40
代名詞の複合過去2
at 2017-02-03 12:48
数量表現について2
at 2017-02-03 12:08
プリンセス物語15 フィリッ..
at 2017-02-03 11:14
関係代名詞dont 2
at 2017-01-19 14:34
代名詞と複合過去1
at 2017-01-19 14:05