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フランスの歴史 ルイ9世は苦労症 22

フランスの歴史 ルイ9世は苦労症 22

ルイ9世は、死後聖ルイ(サン・ルイ)と名付けられるほどの人物
信仰が深く、パリの観光で有名はサン・シャぺルを作り、
芸術にも造詣深いルイ9世
裁判制度、病院なども整え、病院では、
病人の足を自らが洗う…清潔で立派なルイ9世
でも、マザコン
というところまでお話しましたね

そんな彼の政治を今日は見てみましょう。

まず、ルイ9世と聞けば、誰もが
「とにかく信仰深い人」と答えるほど、信仰深いのです。
ブランシュと愛人チボー4世に暗殺された父ルイ8世
同じく信仰深く人。父はアルビジョア十字軍を率いて南仏まで
行き、勇敢にも南仏を征服したのです

この気持ちを、息子の私も継がなくては!!
ルイ9世もこのアルビジョア十字軍を引き継ぎます…
ならカッコ良いのですが、引き継がせたのは、母ブランシュ。

「地方の諸侯を抑えるには、アルビジョア十字軍は不可欠。
息子よ、アルビジョア十字軍を手放してはなりません!!」

ブランシュは、信仰心ではなく、政治の武器として
このアルビジョア十字軍を継続させたのです

そもそも、父ルイ8世の率いたアルビジョア十字軍って
何なのでしょうか?

ルイ8世の統治下、南仏のアルビという町で、
キリスト教の教えとは到底思えない考え方が広まり、
キリスト教はこれを異端としたのです。

どんな教えか?簡単にいうと、アルビ派の人たちは、
かなりの禁欲主義だったのです。汚れた俗世と関係を断ち切り、
肉食だめ、労働だめ、結婚だめ…そんなに禁欲的では
何もできないでしょー??とキリスト教はアルビ派を問い詰めますが、
「汚職や、金にまみれたキリスト教聖職者よりはましだ!!
あっちへ行け!汚らわしい」と拒否されます

キリスト教「キリストに誓いをたて、神のために生きるのだ」
アルビ派「誓い??守りもしない誓いをたてることほど、汚いことはない
     誓いなんかするもんか。お前たちとは違うのだ」

誓いを立てない…これは危険だ!!
当時は、封建制度。家臣は、王に誓って王を守るもの
こんな考えの人間たちは生かしておけない
そこで、ルイ8世は、アルビジョア十字軍を結成し、
このアルビ派を征伐するのです

キリスト教に反する異端というよりは、
「誓いをたてない、封建社会を壊す人間たち」と
みなされ、処刑されるのです
非常に危険は思想だったのです

「王と神に誓いをたてない者は異端」
この考えのもとに、集まったアルビジョア十字軍
制圧した諸侯たちに、王に誓いをたてさせるには
絶好の口実だったのです
ブランシュはそこに目をつけたのです

まあ、この策が功を成してなんとか諸侯を抑えては
いたものの、ルイ9世の頃は、諸侯たちの独立性が
強くなっており、なかなか統一するには困難だったのです

【早分かり★いざこざシリーズ】

1:ちょっとした三角関係
ブランシュチボー4世の仲が気に入らない
ブローニュ伯は、チボー4世を攻撃
 息子ルイ9世が、母の愛人チボー4世ブローニュ伯
 仲を取り持ち、一件落着。まったく苦労症の息子である

2:親子に嫉妬
 だんだん大人になってきたルイ9世
 しかし、母ブランシュはいっつも息子のことが気になってしかたがない
 お前はまったく気に食わない、とチボー4世ルイ9世を攻撃!!
 この間、助けてやったのに!!怒ったルイ9世は、チボーを鎮圧

3:女のプライド
イギリスの王太后イザベラが、フランスに来た際に
単なる家臣の妻と記載されており、それに激怒!!
そんな理由で、イギリスに攻められるハメに…(ポワチエの反乱)
しかし、ルイ9世はこれを鎮圧
これを機にイギリス領になっていたノルマンディー、アンジューを取り戻す

なんだか、ここまでくると、
ルイ9世って人は苦労症に見えませんか?
こんな感情的な人たちばかりの中に生きていたら
「まあまあまあ」と人をなだめられる人間になるのでしょうね

しかし、このルイ9世の苦労症はまだまだ続き、
大きな苦労が待っているのです。

ついに、十字軍を率いて、聖地エルサレムへ
向かう決心をするのです…
彼を待つ運命は、かなり過酷なものに…

次回をお楽しみに★
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by cuicuifrancais | 2010-09-24 13:58 | フランスの歴史