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フランスの歴史17 ブルターニュ女魂

前回は、ついに、フィリップ2世(尊厳王)と、イギリス側の末弟ジョンとの
戦いが始まりましたね。フィリップ2世、父ルイ7世の屈辱をはらし、
フランスの領土を取り戻すことができるのでしょうか?

ジョンがフランス側のラマルシュ令嬢との婚約を破ったことを
理由に、フィリップ2世は、ジョンに迫りましたね

「ジョン、ラマルシュ伯爵令嬢を裏切ったのですね。
令嬢は泣いてますよ。かわいそうに…こんな仕打ちはないでしょう?
和解?もちろん、和解できますが、条件があります。大した条件ではありません。
あなた方の母、アリエノールは、もとは、私の父の妻でした。ご存じですね。
アリエノールがもっていた地は、もとは、われわれフランスの領土なのです。
フランスの地、戻して頂けますね」

しかし、ジョンの答えはNO !でした。
さあ、フィリップ2世ジョンの戦いが始まります
今日はそんな中、時代の中でたくましく生きた女性の
お話です。

■ブルターニュ女の魂 コンスタンスの底力■

この時に、微妙な立場の人物がいました。その名は、アルテュール1世
当時、イギリス領であったノルマンディーの隣、ブルターニュを治める人物でした。

このアルテュール1世は、ジョンの兄弟(ヘンリー2世と浮気者アリエノールとの間の子)
1:ヘンリー (若死)
2:リチャード(イングランド王になるも戦死)
3:ジェフリー(急死)
4:ジョン(リチャードの死後、現、イングランド王)
のジェフリーの息子。つまり、ジョンリチャードの甥なのです。

フランスとイギリスは、いつ戦争が起こってもおかしくない仲。
そこで、イギリス側の3男ジェフリーと、今すぐにでも攻めて来そうな
フランス側ブルターニュの一人娘コンスタンスを結婚させ、
婚姻関係を結ぶことで、何とか戦争をふせいできました。
その間に生まれたのが、息子アルテュール1世。父ジェフリーがイギリス人なので、
もちろんアルテュール1世もイギリス人。本来ならば、ジョンの見方になる人物でした。

事件はここからです。
ジェフリーは急死。まだ、コンスタンスは妊娠中。子が授かる前に未亡人になってしまったのです。
コンスタンスは戸惑います…そんなコンスタンスに更に辛い試練が訪れるのです
舅のヘンリー2世に呼ばれ、こう言われます
「コンスタンス、おまえの故郷ブルターニュの地は、本来ならば、お前たちの子供が継承するが、
子はまだ、お腹の中。それでは、どうにもなるまい。ブルターニュの地は、4男のジョンに統治させる!!」

コンスタンスは猛反対。フランス側の土地ブルターニュが、イギリスのジョンに統治されるなんて!
あってはならない!しかし、当時、女性、まして、未亡人で妊婦の力なんてありません。
コンスタンスは涙をのんで、この申し入れを受け入れるしかありませんでした。

しかし、こんなコンスタンスにおしつけがましく迫る人物がいました。リチャードです。
「なんで、ブルターニュをジョンにやるんだ!!!おかしい、おかしすぎる!次男のオレを差し置いて、
なんでジョンにブルターニュをやるんだ!コンスタンス、君からも父に1言、言ってくれ!」

「そんなこと、私に言われても…」

リチャードジョンはブルターニュをめぐって、兄弟喧嘩。
結局、リチャードが勝利し、ブルターニュはリチャードのものになることに決まりました
父ヘンリー2世をも手にかけ、イギリスまでもわがものにしたリチャード
こんな凶暴な相手に勝てるわけがありません。コンスタンスは、生まれてきた幼子の
アルテュール1世とじっと耐えるしかありませんでした。

しかし、イングランド王になったリチャード1世。なんと、ブルターニュをアルテュール1世に譲るというのです。ジョンにやるくらいだったら、甥のアルテュール1世にやった方がいい…
そのうち役に立つかもしれないしな…くらいの気持ちだったのかもしれませんが、
コンスタンスにとっては、思ってもみない出来事でした。ブルターニュが我が息子のものに!
耐えに耐えてきたコンスタンス。ここで、息子にために、表舞台に出ることを決めます

リチャード1世ジョンの手からブルターニュを返してくれた恩人。
しかし、本当は、自分の領土にしようとしていたのだ。決して、信用はできない。
コンスタンスは、リチャードが十字軍遠征中に、フランス王フィリップ2世に息子
アルテュール1世の貢献人になって欲しいと頼みます。
もちろん、フィリップ2世の答えはOUI(Yes)。幼いアルテュール1世を騎士となるために
自ら教育します。ここで、アルテュール1世はフランス側の人物となるわけです

フィリップ2世リチャード1世の中は益々悪くなった時、
アルテュール1世フィリップ2世とともに、リチャード1世討伐のため
戦います。

「アルテュール1世、誰のおかげでブルターニュの地を継承できたと思っている!!
おのれ、コンスタンスめ!!!」
リチャード1世の心情は穏やかではなかったでしょうね。
リチャード1世は、アルテュール1世率いる軍の矢にかかって戦死します。
自分のために働いてくれると思ったアルテュール1世に反対にやられてしまう…
皮肉な話ですね

リチャード1世には、子供がいませんでした。本来ならば、甥のアルテュール1世
王となるべき存在だったのですが、アルテュール1世はフランス側の人物となり、
イングランド王位を継承することはできません。そこで、ジョンが王となることになったのです

ブルターニュから嫁いで、ブルターニュの地、息子を
我慢、我慢の連続で守り続けたコンスタンス。彼女のおかげで
今のブルターニュはあるのですね。

さあ、ジョンVS フィリップ2世&アルテュール1世の
戦い、どうなるのでしょうか?

次回をお楽しみに☆
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by cuicuifrancais | 2010-05-13 07:56 | フランスの歴史