フランスの歴史12 続く内輪もめ…
前回は、ユーグ・カペーの血を引く、カペー家がついに
王の座を勝ち取り、カペー朝が誕生しましたね。
しかし、カペー家の血統を守ることはできても、周りの諸侯たちを
まとめていくには、前途多難でした。
さあ、カペー朝、今後どうなっていくのでしょうか?
アンリ1世が王として君臨している際は、
つまらない身内同士の争いで、信用を失い、
結局、有力諸侯たちが力をつけてしまう
結果を招いてしまいました。
アンリ1世のあと、息子のフィリップ1世が王となります。
その時、フィリップ1世は7歳。実際は、母が摂政として
実権を握っていました。フランス史上では、初の女性摂政
といわれています。
この頃、諸侯たちの中で大きな変化がありました。
ノルマンディーです。
ここで、ノルマンディーの話をしましょう
【ノルマンディーのおはなし】
ノルマンディーは、ノルマン人の築いた土地。
パリに住む王家にとって、このノルマン人は
大いなる恐怖でした。何度も攻撃されたため、
たまりかねて、シャルル3世は、ノルマン人ロロと
条約を結び、ノルマンディーをノルマン人の領土として
認めることにしました。これがきっかけとなり、
ノルマン人の力が増大していったのです。
ロロはその後、ノルマンディー公となり、
ノルマンディーの領土を統括していきます。
6代目のノルマンディー公が、ロベール2世。
彼がアンリ1世にたくみに近づき、王家に対し
ノルマンディーの地位を確立させました。
このロベール2世と愛人の間に出来た子
ギョーム2世(愛人との間の子だったので庶子公と呼ばれています)
がなんと、海を渡ったイギリスの土地を我が物としたのです。
ここで、彼は、征服公と呼ばれるようになります。
ギョーム2世はイギリス王となり、名をイギリスでは、
ウィリアム1世としました。
ノルマン人がイギリス王に!!
これは、フランス王家カペー家には、
大きな不安をもたらしました。
ギョーム2世(英:ウィリアム1世)が亡くなったのち
次男がイギリス王になりウィリアム2世に即位
長男ロベールがノルマンディー公となりました
しかし、長男ロベールは、この決定に憤慨します。
長男の我こそが、イングランド王だ!!と。
そこで、フランス王家フィリップ1世に助けを求めます。
王家を散々、コケにしたノルマンディー公国…
いまさら、助けを求められても…と思いつつ、
いや、ここでノルマンディーには貸しを作って、
且つ、イギリスにも自分の力が及ぶかも…と、
フィリップ1世はノルマンディー公ロベールと
ともに2度にわたり、ウィリアム2世を攻めています
このように、ノルマンディーとフランス王家は切っても
切れない仲になっていくのです
ちなみにこのノルマンディー公長男ロベール。
結局、イギリス王にはなれず、そのまた弟アンリ1世(英:ヘンリー1世)
に王の座を奪われてしまいます。
フィリップ1世もちょっと見る目がなかったですね…
このフィリップ1世、このほかにとんでもないことを
してしまいます。略奪愛です。
当時、アンジュー伯の奥さんだったベルトラートと不倫
元の奥さんを無理やり修道院へ送ってしまいます。
この不貞に司教や教皇は憤慨し、フィリップ1世は教会から破門させられてしまいます。
しかし、愛の絆は強く…別れられない二人。
結局、この略奪愛で、家臣の信用を失ってしまいます。
修道院に送られた妻との間に息子はいました。
息子を王にした方がいい…と生存中にも関わらず、
王の実権は息子のルイ6世(肥満王)に移ります
肥満王…大丈夫なのでしょうか?
ちょっと不安ですね。
次回をお楽しみに★
王の座を勝ち取り、カペー朝が誕生しましたね。
しかし、カペー家の血統を守ることはできても、周りの諸侯たちを
まとめていくには、前途多難でした。
さあ、カペー朝、今後どうなっていくのでしょうか?
アンリ1世が王として君臨している際は、
つまらない身内同士の争いで、信用を失い、
結局、有力諸侯たちが力をつけてしまう
結果を招いてしまいました。
アンリ1世のあと、息子のフィリップ1世が王となります。
その時、フィリップ1世は7歳。実際は、母が摂政として
実権を握っていました。フランス史上では、初の女性摂政
といわれています。
この頃、諸侯たちの中で大きな変化がありました。
ノルマンディーです。
ここで、ノルマンディーの話をしましょう
【ノルマンディーのおはなし】
ノルマンディーは、ノルマン人の築いた土地。
パリに住む王家にとって、このノルマン人は
大いなる恐怖でした。何度も攻撃されたため、
たまりかねて、シャルル3世は、ノルマン人ロロと
条約を結び、ノルマンディーをノルマン人の領土として
認めることにしました。これがきっかけとなり、
ノルマン人の力が増大していったのです。
ロロはその後、ノルマンディー公となり、
ノルマンディーの領土を統括していきます。
6代目のノルマンディー公が、ロベール2世。
彼がアンリ1世にたくみに近づき、王家に対し
ノルマンディーの地位を確立させました。
このロベール2世と愛人の間に出来た子
ギョーム2世(愛人との間の子だったので庶子公と呼ばれています)
がなんと、海を渡ったイギリスの土地を我が物としたのです。
ここで、彼は、征服公と呼ばれるようになります。
ギョーム2世はイギリス王となり、名をイギリスでは、
ウィリアム1世としました。
ノルマン人がイギリス王に!!
これは、フランス王家カペー家には、
大きな不安をもたらしました。
ギョーム2世(英:ウィリアム1世)が亡くなったのち
次男がイギリス王になりウィリアム2世に即位
長男ロベールがノルマンディー公となりました
しかし、長男ロベールは、この決定に憤慨します。
長男の我こそが、イングランド王だ!!と。
そこで、フランス王家フィリップ1世に助けを求めます。
王家を散々、コケにしたノルマンディー公国…
いまさら、助けを求められても…と思いつつ、
いや、ここでノルマンディーには貸しを作って、
且つ、イギリスにも自分の力が及ぶかも…と、
フィリップ1世はノルマンディー公ロベールと
ともに2度にわたり、ウィリアム2世を攻めています
このように、ノルマンディーとフランス王家は切っても
切れない仲になっていくのです
ちなみにこのノルマンディー公長男ロベール。
結局、イギリス王にはなれず、そのまた弟アンリ1世(英:ヘンリー1世)
に王の座を奪われてしまいます。
フィリップ1世もちょっと見る目がなかったですね…
このフィリップ1世、このほかにとんでもないことを
してしまいます。略奪愛です。
当時、アンジュー伯の奥さんだったベルトラートと不倫
元の奥さんを無理やり修道院へ送ってしまいます。
この不貞に司教や教皇は憤慨し、フィリップ1世は教会から破門させられてしまいます。
しかし、愛の絆は強く…別れられない二人。
結局、この略奪愛で、家臣の信用を失ってしまいます。
修道院に送られた妻との間に息子はいました。
息子を王にした方がいい…と生存中にも関わらず、
王の実権は息子のルイ6世(肥満王)に移ります
肥満王…大丈夫なのでしょうか?
ちょっと不安ですね。
次回をお楽しみに★
by cuicuifrancais
| 2010-03-09 17:03
| フランスの歴史
CuiCuiは料理、歴史と共に、楽しくフランス語が学べる教室です★
by cuicui
最新の記事
プリセス物語16(続き)王の.. |
at 2019-05-31 09:06 |
プリンセス物語16 王.. |
at 2019-05-22 19:09 |
条件法を使いこなそう2 |
at 2019-05-13 14:08 |
条件法を使いこなそう1 |
at 2019-05-10 17:00 |
関係代名詞 lequel .. |
at 2017-02-03 13:40 |
代名詞の複合過去2 |
at 2017-02-03 12:48 |
数量表現について2 |
at 2017-02-03 12:08 |
プリンセス物語15 フィリッ.. |
at 2017-02-03 11:14 |
関係代名詞dont 2 |
at 2017-01-19 14:34 |
代名詞と複合過去1 |
at 2017-01-19 14:05 |